第319章 これで村上隼人は不幸だったのか?

理論上、不適切な写真が公開されれば、写真に写っている男女双方、特に女性が被害を受けるはずです。

しかし、山本修治の場合、世論を完全にパパラッチのプライバシー侵害という点に向けさせました……

彼は全く躊躇することなく、自ら進んで出てきて公に謝罪したのです!

彼が謝罪し、さらに公の場で感情をコントロールできなかったことへの罰として辞職を申し出たのなら、同じように他人のプライバシーを侵害した華栄スタジオはどうなのでしょうか?

人間の心理というのは、時としてこういうものです。双方とも間違いを犯したのに、一方が素直に謝罪したのなら、もう一方が人々の批判の的になるのは当然のことです!

これが山本修治の優れたところなのです!

あなたが暴露したいなら、暴露すればいい。

私が間違っていたと言うなら、私は謝罪します。

では、あなたの間違いは?

それだけでなく、海輝の他のタレントたち、俳優であれ歌手であれ、山本修治の件については反応を示さなかったものの、パパラッチに対する態度を表明しました……

それは二文字で表すと、「憎悪」です!

「先日も、パパラッチがタレントの入浴シーンを撮影し、関係を持つよう要求した……」

「先日、パパラッチが女性タレントの家に侵入し、彼女に障害のある父親がいることを暴露したため、その女性タレントが飛び降り自殺したじゃないですか?」

有名人やタレントたちの団結した発言は、ファンの間でも大きな影響力を持ちました。

一時、パパラッチの悪行がメインストリームのメディアによってまとめられ、報道されました。そして最も目立つ位置に置かれたのは、華栄スタジオによる山本修治と深水藍華の報道でした。これが今まさに注目を集めているからです!

「正直言って、芸能人だって普通の人間です。思わずキスをしてしまうことがどうしていけないのでしょうか?私と夫はよく街中でキスをします……」

「実際、深水藍華はとてもかわいそうです。山本修治のような男性に出会えば、私だって心惹かれてしまうでしょう。だから彼女の気持ちがわかります。それに、二人とも未婚なのに、どうしてキスしてはいけないのでしょうか!」

「華栄スタジオ、出てきて謝罪しろ!」