最近、柴崎小百合の仕事は思わしくなく、以前のトークショーではほとんど映像に映らないか、番組に出ても端に追いやられる状態が続いていた。
一度や二度なら、柴崎小百合も気にしなかったかもしれないが、最近これほど多くのチャンスを逃してしまい、誰かが裏で操っているのではないかと感じていた。
「こんな夜遅くまで、なぜここに座っているの?」丹野茜は柴崎小百合がベランダでタバコを吸っているのを見て、急いで灰皿を持ってきた。
「最近の私の仕事、うまくいってないと思わない?」
「大きな問題は見当たらないけど。」丹野茜は言った。番組は相変わらず放送され、仕事も詰まっているが、ただ効果が思わしくないだけだった。
「海輝が意図的に私を抑え込んでいるような気がする。」柴崎小百合は遠くを見つめながら言った。