第484章 お金を節約させてくれてありがとう

「柔子、落ち着いて、そんなに偶然なはずがないわ……どうしてこんなことに……」吉田玉子も衝撃を受けていた。

もしこれが本当なら、柔子にとって致命的な打撃となるだろう。

「転売するにしても、こんなに安く売るなんて、どうして……そんなに馬鹿なの……」吉田玉子はこのニュースに目を丸くし、何も言えなくなった。

「私には八千万円の流動資金しかなくて、それに誰も引き取ってくれる人がいなくて、慌ててしまって、損して手放してしまったの」松田柔子は泣きながら笑い、怒りで息も絶え絶えになり、「一億円で買ったものを、五千万円で池村琴子に売ってしまった……はははは、あなたの言う通り、私は馬鹿よ……本当に馬鹿だわ」

松田柔子の泣き笑いする様子を見て、吉田玉子も心を痛めた:「もう起きてしまったことだから……犬に噛まれて狂犬病の予防接種を打ったと思えば!」