第461章 私のことを好きになったなんて言わないで

山口念は分別をわきまえていて、以前は外で遊んでいても男を家に連れ込むことはなかった。

周りの男たちは彼女に好きな人がいることを知っていて、それ以上の関係にはならなかった。しかし今では、どんな若い男でも「資格がない」などと言えるようになった。

「ふん……私に資格がない……」南條夜は冷たい表情で、山口念の顎をつかみ、手で軽く頬を叩いた。「おい、目を覚ませ。言ってみろ、私に資格がないのか?山口念、寝たふりするな……」

若い男は不満そうに彼の手を払いのけた。「あなたには資格がない。私にも資格はないけど、少なくともあなたみたいに誰にでも優しくして、本当に好きな人がいるのに彼女を引っ張り回したりはしない」

「彼女が好きなら、堂々と追いかければいい。中途半端な態度は何なんだ……」