「ここのお菓子、とても繊細ね」葉野言葉は嬉しそうに口を開いた。
「あなたたち二人、まるで銀河系外から来たみたいね」温井詩花は呆れたように首を振り、二人を連れてビュッフェエリアへ向かった。ここの料理の種類は非常に豊富で、全ての料理がミシュランシェフの手によるものだった。
長いテーブルを見て、加藤恋と葉野言葉は非常に興奮し、二人は目を合わせて目を輝かせた。
「食べることばかりに夢中にならないで、ちゃんとリラックスもしてね。せっかく苦労して手に入れたチケットなんだから」温井詩花は口の中に鶏肉を入れながら、楽しそうに食べている二人の女性に諭すように言った。
「見てよ、この二人は誰なの?どうしてこんな様子でここに入れたの?まるで何百年も食事をしていないみたいね」
加藤恋は目の前を通り過ぎる人の声を聞き、どこかで聞いたことのある声だと感じた。顔を上げてようやく気づいたのは、なんと雲原静だった!