365 火災現場に突入

加藤恋が別荘に到着しようとしたとき、葉野言葉から電話がかかってきた。「恋、爆発よ!あそこは火の海になってるわ。もう逃げたの?怪我しないでね!」

葉野言葉の声は震え、明らかに泣いていた様子だった。温井詩花も爆発で目が覚め、まだ少し支離滅裂ながらも、酔っていた時よりはましになっていた。

「大丈夫、怪我してないわ。ハッピーちゃんたち心配しないで!今ここは混乱してるから、先に帰って」

電話の向こうの葉野言葉は一瞬固まった。「じゃあ、どこに行くの?」

「福田隼人を探しに行くわ」加藤恋は断固として言った。

「彼もいるの?私見てないわよ!恋、しっかりして、無茶しないで。中は大混乱よ。たとえ福田隼人が本当にいたとしても、見つけられないわ!私たちまだ遠くに行ってないから、早く出てきて。待ってるから、危険なことしないで!」