第26章 死に物狂いの愚か者!

「松本旻、なぜ一日中若様の噂話を作り出すんだ?」中村少華の響き渡る声が聞こえてきた。

彼は軍隊にいた人間で、除隊して数年経っても、その肌は少し黒く、習慣的に丸刈りにしていたが、それは彼の健康的なかっこよさを損なうものではなかった。

中村少華は一橋貴明の隣に座り、直接栗本放治が先ほど飲んでいたグラスを取り、中身を一気に飲み干した。

栗本放治は唇に春風のような微笑みを浮かべ、自ら中村少華にお酒を注いだ。

「やっと来てくださいましたね」

松本旻は急いで中村少華に取り入ろうとし、顔を横に向けてホテルのマネージャーに叫んだ。「早く、新しく来た子たちを連れてきてくれ」

「はい」

マネージャーは急いでモデルたちを呼びに行った。

モデルたちは隣の部屋で緊張して待っていたが、マネージャーに呼ばれると、次々と入ってきた。一人一人が露出の多い服装で、肌は白く、美しく、脚が長かった。