第251章 彼女の医術は無敵なり!

「わ、鈴木お嬢さん、あなたが日出先生の...の師匠なのですか?」藤家当主は渋々と鈴木月瑠に尋ねた。

「そうでなければ何なの?」

日出秀は藤家当主を横目で見た。彼女は先ほど気づいていた。月瑠姉は彼女より先に来ていたのに、この人たちは目が節穴で、月瑠姉を信じなかったのだ。

だから先ほど、わざと師匠と呼んだのだ。

日出秀は眉を上げ、皮肉めいた口調で言った。「まさか、誰でも私の師匠になれると思っているの?」

「私の医術はすべて月瑠姉から教わったもの。彼女の医術は、誰にも敵わないわ!」

本来なら大村先生も三井教授も月瑠姉の弟子だと言おうと思ったが、考え直して、月瑠姉の正体は明かさない方がいいと思った。

この人たちが口が堅いかどうか、わからないのだから!

藤家当主と曽良部長は今、腸が青くなるほど後悔していた!