第425章 國醫の名手

鈴木月瑠は唇を少し曲げ、目に笑みが届かないまま、ゆっくりと口を開いた。「私はとても知りたいわ。あの時デルタから招待を受けて、長老会に入れて研究所のすべてのリソースを使えるようにすると約束されたのに、なぜ断ったの?」

デルタは、まさに神の聖地であり、数多くの研究者が群がっていた。

日本の研究環境と技術は、確かに国際的にトップクラスだが、デルタは日本よりもさらに進んでいて、さらに優れていた。

そこでは、研究プロジェクトが禁止されることを心配する必要がなかった。

デルタ研究所にいる限り、研究したいことがあれば、彼らは設備と資金を提供してくれる。

しかも、その資金は尽きることがない。

研究者にとって、これは間違いなく大きな誘惑だった。

そして、彼らは破格の給料を得て、世間から称賛と尊敬を受ける地位を享受し、そこを離れても、どこにいても一段上の扱いを受けた。