中村楽と少し話をした後、鈴木月瑠はパソコンを抱えて二階に上がった。
歯を磨き終わり、鈴木月瑠がゲームを一戦しようとしたとき、目の端でパソコンに黒い画面が突然表示されるのを見た。
誰かが彼女のファイアウォールに侵入しようとしていた。
鈴木月瑠は小さく笑い、無視してランクマッチを始めた。
一戦終わった後、相手がまだ侵入を諦めていないことに気付いた。
「ちっ」彼女は目を細め、唇を歪め、目尻を上げて、傲慢な笑みを浮かべた。
鈴木月瑠は気ままにコードを打ち込み、プログラミングで相手にメッセージを送り返した。
アメリカの小さな別荘。
中村少華の配下のハッカーが机を殴り、他のメンバーはパソコンの画像を見つめ、全員が怒り心頭だった。
親指を下に向けた、かなり嘲笑的な画像だった。
「くそ恥ずかしい!」