第551章 前科多数

斉田勝は鈴木月瑠に話す機会を与えず、素早く言い放った。「月瑠は私の後継者だ。斉田派の新しい宗主だ」

鈴木月瑠:「……」

この軽々しい一言は、まるで雷のように全員の頭上に激しく落ちた。

全員が呆然としていた!

顔には、驚きしかなかった!

斉田勝が今言ったのは……何だって?

後継者は彼の実の息子でもなく、大師兄の大橋森でもなく……まだ門下に入っていない部外者だというのか????

遠藤音美はさらに瞳孔が急激に縮み、胸が震え、心臓が突然止まったかのようだった。

彼女は自分の耳を疑った。

誰も自分の聞いた言葉を信じられなかった。

「師、師匠、後継者は月瑠だとおっしゃったんですか?」

遠藤音美は呆れて笑い、信じられない表情で言った。「師匠、みんなに冗談を言っているんじゃないですか?月瑠は部外者です。彼女がどうして……」