午後になると、デザイナーたちが次々とデザイン案を提出し、主催者は選手たちに予約票を持って材料エリアへ材料を受け取りに行くよう通知した。
八尾夢子とジェイソンが先に材料を受け取り、デザインホールに戻ろうとした時、八尾夢子は突然叫んだ。「あっ!灰霊珠を取り忘れちゃった。桂もいないし、私、取りに戻ってきます。」
ジェイソンは不機嫌そうに言った。「後にしろよ。まずは作品の本体を確認しないと。」
「でも……」
八尾夢子は困った様子で言った。「だめよ、私と海鈴が選んだ材料がよく似てるの。もし間違えたらどうするの?それに彼女は……」
ジェイソンは大声で叫んだ。「何を恐れているんだ?大勢の人がいる中で、彼女が何かできるとでも?後ろ盾があるからって、そんな露骨に材料を壊すなんてできるわけないだろう!」