第412章 海鈴の言葉は私の意思を代表する

高倉海鈴は堂々と自分を褒め称えながら、八尾夢子を非難した。「遠山初美のデザインしたジュエリーは世界に二つとないものです。八尾さん、あなたが彼女と比べられる立場にいるとでも思っているんですか?ジュエリーでもファッションでも、あなたは遠山初美には及びません。どうして藤原財閥と契約更新できると思うんですか?」

八尾夢子は一瞬呆然とした。

遠山初美?

藤原財閥が遠山初美を招いた?

遠山初美がいるのなら、どうして自分が選ばれるはずがあろうか?

しかし彼女には理解できなかった。遠山初美は以前、藤原財閥の申し出を断り、両者は完全に絶縁状態だったはずなのに、なぜ今回突然協力することになったのだろうか?

藤原徹は目を上げ、興味深そうに高倉海鈴を見つめた。自分で自分を褒めて、こんなにも平然としていられるのは、おそらく高倉海鈴だけだろう。