第455章 藤原奥様は凄まじい

【容姿が綺麗で、髪の毛も絹のように美しくて、とても滑らかだ。】

【彼女は本当に髪に何かついていると思って、おとなしく触らせてくれた。子猫みたいに可愛い。】

高倉海鈴は突然恐怖に満ちた表情を浮かべた。

なんて価値観を壊すんだ！藤原徹の内心がこんなにも闇深いなんて！

このクソ男、外見は冷たそうなのに、内心はこんなにふざけているなんて、全然見た目からは想像できないわ！

【なぜ体が震えているんだろう？寒いのかな？食事が終わったら早く部屋で休ませよう。ちゃんと養生させないと...】

高倉海鈴は全身を震わせた。

【昨夜は激しすぎたからな。でも彼女は楽しんでくれたみたいだ。ずっと僕の名前を呼んでいたし、この後も一緒に寝かせてあげよう。】

高倉海鈴は言葉を失った。

藤原徹は表情を変えずに言った：「まだ早いから、部屋で休もう。」

すると高倉海鈴は男の心の声を聞いた——

【私も休もう。藤原奥様の柔らかい体を抱きしめるのは幸せなことだ。でも奥様はまだ痛そうだ。でも高野広が言うには...】

高野広？

高倉海鈴は目を見開いたが、藤原徹が遠ざかってしまったため、後の言葉は聞こえなくなった。

この超能力にも欠点があるのね。少し離れただけで聞こえなくなるなんて。高倉海鈴は追いかけるしかなかった。

【これからは藤原奥様が誘惑してきても、そうしてはいけないと諭さないと。女性は慎ましやかでなければ。さもないと、私は自制できなくなる。】

【でもこれはこれで良いかもしれない。私は好きだ。】

藤原徹は優しい表情で言った：「もみじ園は人気のない場所だから、誰にも邪魔されずに眠れる。でも今日は祖母が目を覚ますから、昼には一緒に食事に行こう。それと...」

何か言いかけたが、突然立ち止まり、隣にいる高野広を見て、言葉を飲み込んだ。

【昨夜は確かに少し激しすぎた。でも軟膏を用意していて、彼女が寝ている間に塗っておいて良かった。起きてからだと、きっと嫌がっただろうから。】

【高野広もいることを忘れるところだった。彼の前でこんな話をしたら、藤原奥様は怒るだろう。そうなったら、申し訳ないが高野広には永遠に口を閉じてもらうしかない。】

高倉海鈴は歯を食いしばって黙っていた。