第466章 藤原涼介、お前は靴を持つ資格もない!

木村香織の話を聞いて、藤原明の表情が暗くなった。「高倉家が、高倉海鈴の母の遺品をオークションに出すとは?」

藤原明は即座にパドルを上げ、その翡翠の首飾りを落札すると、急いでその場を去った。

……

渡道ホール。

高倉海鈴は藤原明からの電話を受け、瞳が暗くなった。

藤原徹は冷たい目つきで「高倉家にはまだお前の母さんの装飾品が残っているのか?」と尋ねた。

高倉海鈴は頷いた。「母は多くの店舗を所有していて、高倉グループの他にも、数多くの価値のある宝石や装飾品があって、どれも一級品だったわ」

藤原徹は「それらの装飾品は今どこにある?」と尋ねた。

「一部は私が取り戻したけど、まだ取り戻せていないものもあるの。法律上、母の遺言に記載されていない財産は、高倉国生に処分権があって、私には取り戻す権利がないの」