(第三章は遅めのアップロードになりますので、明日の朝にご覧ください。)
上海と北京のバーを全て制覇したと自負する梅ちゃんは、陳二狗に断言した。SDのようなハウス系のバーでは、ナンパには何の技術も要らない。唯一必要なのは、外見とダンスの腕前、そして財布の厚さだけだと。その場にいた張兮兮も大いに同意し、陳二狗を容赦なく批判した。金もなければ、見た目も悪く、服のセンスもなく、ダンスも硬いと。実際、陳二狗は小夭が七浦路で丹念に探し出した服を着ていた。安物ではあったが、少なくともさわやかに見えた。また、一般的な大学生の贅沢な雰囲気とは異なる陳二狗の独特な雰囲気も目を引いた。さらに、この界隈で築き上げた威信も相まって、バーに来る女の子たちの多くが、様々な理由で彼に対して不純な思いを抱くようになっていた。しかし張兮兮はそんな長所など気にも留めず、頭上にお金を投げつけられると特別な快感を覚え、まるで天を仰いで大笑いする太った女になりたがっているかのようだった。