第09章 大ごろつき魏公公

夕食に蛇肉を食べ、蛇のスープを飲んだ。魏の端公は満足げに舌鼓を打ち、陳二狗が薬草を加えた酒を飲みながら、たっぷりと食事を楽しんだ。お腹を撫でながらタバコを咥え、魏の端公は団地内をのんびりと歩いていた。突然、目の端に印象的な人影を捉えた。王虎剩だ。魏の端公は口角を微かに上げ、意味深な笑みを浮かべた。自分より頭一つ分低いその面白い男を、わざと無視するように振る舞った。魏の端公も骨董品を扱っており、本当に良い品物は市場には出回らないことを知っていた。オークションでは時々目を見張るような品物が出るが、値段が高すぎる。安価で人の目を引くような宝物を手に入れるには、あの「若旦那」が必要だった。魏の端公は、王虎剩の手を経た国宝級の文物は、大収集家のものに劣らないと確信していた。