彼は金を持ってきただけでなく、至尊南京のタバコケースに入った緑の南京タバコも忘れずに持ってきていた。自分でタバコに火をつけ、吸いながら、時折魏夏草のいる方の様子を窺っていた。少しでも動きがあれば酒瓶で突き刺す準備をしていた。魏の端公でさえ死んだのだから、南京で自分に何も起こらないとは誰も言えないだろう。陳二狗は用心せざるを得なかった。郭割虜が彼を魏家の別荘に招いたのは、もちろん女性を鑑賞するためではなかった。
虎剩と王解放も連れてくれば、より安全だろう。
これが陳二狗の考えだった。この話を切り出すのは難しいが、用心に越したことはない。この不安定な仕事を失わないためには、何か口実を作って話す必要があると感じていた。
「イケメンくん、お姉さんにじっくり見せてよ」
顔を赤らめ、酒臭く、目が潤んで春の気配を漂わせた若い女性が、左手に黒ビールを持ち、右手の二本の指でタバコを挟んで、よろめきながら陳二狗のテーブルに近づいてきた。腰を下ろすと、平然とした表情の陳二狗に向かって、極めて露骨な言葉を投げかけた。