第41章 美人計で旦那様を誘惑する_2

陳慶之について、彼女は本当に驚き、飛び上がるほど驚いた。彼は陳浮生よりもはるかに扱いにくい厄介な人物だと感じさせた。郭割虜も戦えるし、野性的で手に負えないが、魏の端公に厳しく抑えられており、郭割虜は魏家で長年働いてきた半ば門下生のような存在だった。しかし最終的には我慢できずに喬八指を生きたまま切り刻み、諸刃の剣となった。この陳慶之は、素性が不明で、状況を見る限り陳二狗も彼を完全に掌握しているわけではないようだ。方婕が心配しているのは、陳慶之が魏家のボディーガードとして不適格だからではなく、むしろ彼の表現があまりにも目立ちすぎ、あまりにも驚くべきものだったため、コントロールできなくなることを恐れているのだ。

方婕は、テーブルの上の陳慶之が手に取らなかったプーアル茶を見つめ、深い思考に沈んだ。

周驚蟄は突然顔を上げ、魏家でますます主導権を握りつつある若者を見た。おそらく彼女があまりにも急に顔を上げたため、彼の目に隠しきれない面白そうな表情が見えた。この小さな秘密が発見された後、彼女の目には、いつも体を少し曲げて笑顔で人々を迎える陳浮生が、今回は破れかぶれのように表面的な表情で彼女をごまかすことなく、むしろ笑みを深めた。最初、周驚蟄は少し恥ずかしさと怒りを感じたが、時間が経つにつれ、この若い男性の輝くような笑顔は、周驚蟄に何年も前の学生時代、清潔な白いシャツを着た少年が彼女にラブレターを渡した時の笑顔を思い出させた。三分の子供っぽさと七分の自信に満ちた表情。周驚蟄はぼんやりとし、心が柔らかくなり、彼のこの言葉では表現できない微妙な行動を許した。

疑いを避けるため、周驚蟄は自ら鐘山ゴルフに泊まることにした。夜9時頃、夏河から電話があり、様子を探るような会話だった。周驚蟄はいい加減に応対した。彼女とこの上海の男性との付き合いは、もともと利害関係が大部分を占めていた。浦東発展国際は実際のところ、マネーロンダリングの機関に過ぎず、魏の端公の性質とほぼ同じで、どちらもある大物の外部代理人だった。

このような人々の職業は、コネに頼り、人々の表に出せない問題を解決することだった。周驚蟄は客室のベッドに横たわり、方婕が特別に地下のワインセラーから選んでくれた赤ワインを開け、バルコニーに立ち、どうしても眠れなかった。