第58章 火中の栗を取る_2

「方おばさん、郭割虜からの電話を待っているのですか？」陳二狗は座ると、遠慮なく、高価な碧螺春のお茶を一気に飲み干した。

急所を突かれた方婕は顔色を変え、踏みつけられても落ち込むどころかむしろ闘志を燃やすこの若い男を見つめ、彼が鐘山ゴルフに住んでいた日々を思い出さずにはいられなかった。あの頃は外部の問題に悩まされていたが、少なくとも魏家の内部は一致団結していた。まさか再び向かい合って座ることになるとは、それも殺気漂う状況で。頑固で強情な方婕は面子で負けたくなかったので、言った。「浮生、用もないのに三宝殿には来ないでしょう。話があるなら言いなさい、隠す必要はないわ」

「方おばさんは行動も言葉も潔いですね」

陳二狗の言葉が褒め言葉なのか皮肉なのかわからなかったが、少なくとも表情は誠実で、陳慶之のお茶も飲み干し、椅子に楽に寄りかかりながらゆっくりと言った。「郭割虜は死にました」