第35章 嬰児霊

赤ちゃんの身長は約五十センチメートルで、体はあまり実体感がなく、頭には薄い産毛が生え、ふっくらとした頬、蓮根のような節々のある短くて太い手足が、とても愛らしく見えた。

それはコアラのように江玉餌の足にしがみつき、小さな頭を傾げ、目を閉じたまま、じっと動かず、まるで眠っているかのようだった。

おばさんの言っていたことは本当だったのか？彼女の病院は本当に幽霊が出て、しかもそれは本当に嬰児霊なのか？張元清はこの小さな嬰児霊を見つめながら、口が少しずつ開いていった。

これは彼の認識を完全に覆すものだった。

「何をじろじろ見てるの！」

おばさんは甥が悪意のある目つきで自分を見つめているのを見て、すぐに睨みつけた。

彼女は椅子を引き、背もたれに身を預け、甘えるように言った：「お母さん、疲れたわ、ご飯よそってちょうだい。」

「自分で手足がないわけじゃないでしょう。」祖母はそう言いながらも、言われた通りに立ち上がって台所へ向かった。

「あら、家族の落ちこぼれ、帰ってきたの。」

おばさんは手で北京ダックを取りながら、兄に声をかけた。

「あと数年独身でいれば、お前も家族の落ちこぼれになるぞ。その時は兄妹で手を組んで、黒心の魔女に立ち向かおうじゃないか。」叔父はふざけた調子で言った。

そのとき、祖母がご飯茶碗を持って出てきた。おばさんはすぐに従順な様子を見せ、母親の腕を抱き、頭を母の肩に乗せて、「あなたこそ家族の落ちこぼれよ。私は母の巫女で、あなたみたいなダメ人間を抑え込むためにいるの。」

おばさんはこの手で祖父母の心を掴み、二人の寵愛を一身に受けていた。

「じゃあ俺と元均でチームを組むのもありだな。元均もそろそろ家族の落ちこぼれになりそうだろう、な、嫁さん。」叔父が言った。

叔母は彼を横目で見た。

「あれ？」おばさんは北京ダックを数口噛んで、怪訝そうに言った：「お母さん、塩入れ忘れた？このダック、味がしないわ。」

「外で買ってきたものよ。」祖母は不機嫌そうに言った。

おばさんは細い眉を寄せ、息を吸い込んで叫んだ：「どうして匂いがしないの、料理の香りが全然しない。」

祖母はそれを聞いて、心配そうに尋ねた：「風邪でも引いたの？」