緑眼の小蛇

「葉さん、粗末な小屋ですが、もう建てましたよ。夜は私と方くんの二人で見張りを担当します。先に休まれてはいかがですか」と郭起が出てきて言った。

葉黙は微笑んで断った。「いいえ、夜の見張りは俺に任せてくれ。俺は夜の外が好きなんだ。それと郭さん、君は俺より年上なので、これからは葉黙でいいんだ」葉黙は郭起の人柄が良く、仲間を大切にする人だと感じ、親交を深めたいと思った。彼は薄情な人間が嫌いだし。

「分かりました。では遠慮なくそうさせてもらいますね。でもそちらも郭さんと呼ばないでください。部隊の皆は僕のことを大起と呼んでいます。あなたもそう呼んでください。僕は光栄に思っているんです。あなたを友として、いや、ダチとして認めさせていただきます。どうですか、葉くん」郭起も率直な性格で、もじもじするのが嫌いだ。

葉黙は頷いて認めた。「ああ、そうしよう」

葉黙が一人で森の中でのんびりとウサギを焼いて食べていたことを思い出すと、郭起はそれ以上譲らず、何日も続いた疲れに包まれたため、方偉と一緒に休むことにした。

テントの中で、盧琳は物思いに沈んでいる池婉青を見て話しかけた。「婉青、葉黙という人をどう思う?」

「あっ…」考え事をしていた池婉青は盧琳に不意を突かれ、ただ「あ」と言っただけだったが、すぐに我に返り、しばらく黙ってから答えた。「私は葉さんは良い人だと思います。彼はとても有能で、なんというか…なんというか…」

池婉青は「なんというか」を何度も繰り返したが、「憧れを感じる」という言葉を口に出すことができなかった。

「婉青、あなたが入隊三年以上になるわね。私はもちろん、あなたが入隊した理由を知っているわ。それでも女性はね、やはり居場所を見つけなければならないわ。あなたは軍隊のどんな男性兵士にも好意を示さなかった。三年前はお父様が決めた縁談から逃れるため、そして恐らくお母様のことも理由の一つとして部隊に入ったのでしょう。あれから三年が経ったけど、そのまま一生を過ごすつもりなの?幸せが訪れたときは、逃避してはいけないわ」ここまで言って盧琳はため息をついた。