大涼世界。
元合山麓。
陣法を購入するにしても、傀儡術や御獸術の伝承を探すにしても、大量の霊石が必要だ!
財布の中身が寂しい方夕は、当然ながらすぐに次元を越えて、八大妖王の問題に取り組むことにした。
大涼世界のこちらにはまだ多くの問題が残っているが、今の彼にとっては、そよ風が頬を撫でるようなものだった。
結局のところ、宗師は人体の極限なのだから!
さらに修行者の術を加えれば、数万の大軍に包囲されても、方夕は軽々と抜け出せるだろう。
もはや正体がばれることなど気にならない。
「来訪者は何者だ?」
血門の前で、山を守る弟子は一人の少年が軽やかに近づいてくるのを見た。その険しい山道を平地のように歩く姿に、慎重に尋ねた。
「私は方冷だ!」方夕は穏やかな笑みを浮かべた。「拝謁に参りました!令狐山宗師にお目にかかりたく!」
うん、宗師になって初めての訪問だから、やはり正式にすべきだろう。
次の瞬間、その元合山の弟子は足が震えたように見え、尻もちをつくと、転げるように後ずさりした。
逃げながら、割れた鑼のような声で叫んだ。「大変だ...魔頭の鬼見愁が山に来たぞ!!!」
方夕:「……」
……
「はっはっはっは!」
一刻後、雷極峰にて。
令狐山は威厳もなく腹を抱えて大笑いし、笑いながら自分の太ももを叩いていた。
「定州第一の武道勢力の弟子とは名ばかりで、みんなネズミのように臆病だな...お前たち元合山の教育は問題があるぞ!」方夕は気まずそうな表情を浮かべた。「私はいつも善意で接してきたのに、いつから魔頭になったんだ?」
「ふふ...」令狐山は笑いを抑えながら言った。「定州軍の八校尉を二人も殺し、その上、鋼筋鐵骨の三段武師の高手も大勢...お前、鬼見愁が現れる度に三元城の武道上層部を血祭りにしているじゃないか。魔頭でなければ何だというのだ?老夫も門下の弟子たちに何も説明していなかったから、今回お前がこんなに正式に来たものだから、元合山の門を皆殺しにするつもりだと思ったのだろう!」
「はぁ...今回も他人に迫られなければ、こんなことはしたくなかったのに。」
方夕はため息をつき、尋ねた。「私の二人の弟子はどうしている?」
「安心しろ、今は上等な食事と待遇で大切にされている。お前がまた怒って三元城の上層部を皆殺しにするのを恐れてな...」