第35章 手を切り落とす!

その時、雨宮由衣の隣の男子生徒は、隣の席にいる、ここ数日間ずっと悪夢に出てくる顔を横目で見ながら、その瞳には生きる気力が失われていた。

最下位でも良かった、この二位なんかより。

雨宮由衣は隣の甥を同情的に見つめながら、「若いのね、気を落とさないで。人生はまだまだ長いわ、こんな小さな挫折なんて大したことないわよ!」

庄司夏は深く息を吸い、爆発寸前の感情を抑えながら「黙れ!」

雨宮由衣はようやく相手を刺激するのを止め、机に伏せて再び居眠りを始めた。先ほどの消耗が激しく、まだ睡眠が十分に回復していなかった。

みんなが席を調整し終わった後、二宮晴香は続けて「試験は終わりましたが、次に重要な案件があります。皆さんもご存知の通り、学校の視察に向けて、今回学校は文化祭を企画し、各クラスで出し物を一つ準備することになっています。