第36章 私には彼氏がいるの

くじ引きの結果が出た瞬間、教室は騒然となった。

「雨宮由衣?白雪姫?ふざけんなよ!」

「委員長、何やってんの!何てくじ引いたの?」

委員長は呆れた顔で女子たちの非難に向き合った。「これは...私が引いたわけじゃないよ!」

彼に何の関係があるというの?庄司夏が自分で引いたんだよ。

「ダメよ!庄司夏をこんな奴と組ませるなんて!まるで虎穴に入るようなものじゃない!」

「こんな大事な公演で雨宮由衣なんて、Fクラスの笑い者にされたいの?」

教壇の上で、二宮晴香の顔も完全に曇った。

雨宮由衣!

またしても雨宮由衣か?

でも先ほどクラス全員の前で言ったばかりだ。くじ引きの結果に誰も異議を唱えてはいけないと。今更配役を変えることもできない。

二宮晴香は仕方なく、庄司夏の方を見て尋ねた。「庄司君、あなたの意見は?結局あなたのパートナーだし。」