くじ引きの結果が出た瞬間、教室は騒然となった。
「雨宮由衣?白雪姫?ふざけんなよ!」
「委員長、何やってんの!何てくじ引いたの?」
委員長は呆れた顔で女子たちの非難に向き合った。「これは...私が引いたわけじゃないよ!」
彼に何の関係があるというの?庄司夏が自分で引いたんだよ。
「ダメよ!庄司夏をこんな奴と組ませるなんて!まるで虎穴に入るようなものじゃない!」
「こんな大事な公演で雨宮由衣なんて、Fクラスの笑い者にされたいの?」
教壇の上で、二宮晴香の顔も完全に曇った。
雨宮由衣!
またしても雨宮由衣か?
でも先ほどクラス全員の前で言ったばかりだ。くじ引きの結果に誰も異議を唱えてはいけないと。今更配役を変えることもできない。
二宮晴香は仕方なく、庄司夏の方を見て尋ねた。「庄司君、あなたの意見は?結局あなたのパートナーだし。」