第126章 仕返しに行く

「終わった?手伝おうか?」

江川麗子が入って10分経っても出てこないので、雨宮由衣は我慢できずに声をかけた。

トイレの中から江川麗子の困った声が聞こえてきた。「由衣、やっぱり着替え直そうかな。なんか変な感じがして...」

雨宮由衣はもう待ちきれず、ドアを押して中に入った。

着替えを済ませた江川麗子を見て、雨宮由衣は一瞬呆然とした。

江川麗子に似合うことは分かっていたけど、この一目で魅了された。「すごい!スタイルいいって知ってたけど、こんなにいいとは!」

普段、江川麗子はゆったりとした文芸風の服を着るのが好きで、スタイルが全く分からなかったが、この服は江川麗子の全ての長所を引き立てていた。

雨宮由衣は、これが江川夫人が娘の18歳の成人式のために贈ったものだと思い出し、本当に相応しいと感じた。