雨宮由衣は話しながら、必死に庄司夏に目配せして服を着るように促し、一方では山積みになって収まりきれないラブレターやキャンディー、チョコレートを庄司夏の方へ押しやろうとしていた。
これらは全部彼のものよ、彼のものなの!私とは全然関係ないのよ、ほんと!
庄司夏は彼女が物を自分の方へ押しやるのを見て、顔を曇らせ、眉を上げながらラブレターを一枚手に取った。おや、表紙には「由衣様へ、サランヘヨ」という太字の文字が大きく書かれているではないか!
雨宮由衣:「……」この人を殺してやりたい!
庄司輝弥の体からはまだ外の寒気が残っており、その人を魅了する顔には冷たい霜が宿り、その視線は極寒の地の風のように、薄着の彼女の体を一寸一寸切り裂いていくようだった。
雨宮由衣は、五臓六腑まで凍りつきそうな寒さを感じていた。