第266章 自分の顔を打つ

長い沈黙の後、会場は騒然となった!

「マ……マジかよ!こ……こんなことあり得ないだろ!」

「これは橋本羽のツイッターアカウントじゃなくて、三上真之介のアカウント?」

「マジなの?この画像加工されてないよね?三上様がこんなこと言うはずないでしょ?」

「絶対にあり得ない!絶対偽物だ!」

……

それまで余裕の表情を浮かべていた古館成己は、突然顔色を変え、パッと立ち上がって怒鳴った。「高遠!お前、正気か?かつては日本一の芸能ジャーナリストと呼ばれた人間が、ネタが取れないからって職業倫理も無視してこんな偽物を作り出すなんて!やり方が醜すぎるぞ!」

高遠翼は冷ややかに古館成己を一瞥した。「古館記者、同業者として、そんなことを言って恥ずかしくないんですか?今日はどういう場なのか分かってますよね?これだけのメディアが集まっている中で、すぐにバレるような嘘をつくわけがないでしょう?

ふん、このツイートは7年前のものです。当の三上真之介さんですら、自分がネット上でこんな本性を暴露するような発言をしたことを忘れていたんでしょう。だからこそ、今まで証拠隠滅をしていなかったんじゃないですか?

元のツイートは既にリツイートしました。皆さん、今すぐ確認できますよ。コメント欄の7ページ目、3番目のコメントです!」

古館成己の言葉を聞いて、人々は再び議論を始めた。

「でもこれは週刊誌マーズのスクープだぞ!今は落ち目とはいえ、虚偽の報道なんて一度もしたことがない!だからこそ芸能界の大物たちの恨みを買って、潰されかけているんだ!」

「普通の小さな雑誌だってこれだけのメディアの前で偽画像を使って人を騙すなんてできないだろ!」

「うおっ!見つけた!見つけたぞ!マジで……マジで三上真之介が投稿したものだ!早く見てくれよ!」

会場のメディア関係者も、生配信を見ている視聴者たちも、ほぼ同時に高遠翼が数秒前にリツイートしたツイートを開き、そのページで三上真之介のコメントを確認した。

同時に、高遠翼はBluetoothでスライドと自分のスマートフォンを接続し、大画面で全員に三上真之介の発言と、他のネットユーザーとの罵り合いの様子を見せた。

[エロいな、ヤリたい!一晩いくらだ?]

[上の人変態じゃん!そんなこと言えるの?]