第362章 この連中は誰を探しているのか

道士は法器をそっと下ろし、美男子を見つめて言った。「オカマ野郎、お前の運勢を占ってやったぞ。近いうちに災難が降りかかるようだ」

美男子は冷ややかに笑った。「本当に自分を道士だと思い込んでいるのか、インチキ坊主め!」

その言葉を聞いて、道士の端正な顔が一瞬歪み、口元に不気味な笑みを浮かべた。「お前...死にたいのか?」

「ほう...試してみるか?」男は妖艶な態度を消し、瞳に刃物のような鋭い光を宿らせ、まるで別人のようだった。

「花よ、彼は昔、たった一人で一つの国を滅ぼしたんだ。挑発しない方がいいぞ」外国人の土方が親切に忠告した。

「はぁ?こいつが...」花と呼ばれた美男子は腹を抱えて笑い、何か言いかけたその時、根岸健吾がテーブルを指で叩いた。

「黙れ、全員」根岸健吾は苛立たしげに言った。

根岸健吾の言葉が落ちると同時に、外国人の土方、美男子、そして若い道士は一瞬にして声を潜め、氷のように冷たい美男さえも真剣な表情で根岸健吾を見つめた。

根岸健吾は四人を一瞥し、咳払いをして冷たい声で言った。「我々のチームは!」

「神々を討つ黄昏だ!」四人が同時に答えた。

「我々の合言葉は!」根岸健吾は続けた。

「餃子より美味しいものなし、義姉さん遊びより楽しいものなし、隊長は餃子を食べ、我々は義姉さんと遊ぶ!」

「隊長、私は義姉さんと遊びたくないの...あなたと遊びたいわ~」美男子は突然根岸健吾に近寄ろうとした。

しかし、近づく前に根岸健吾の冷たい眼差しに怯えて後退した。

「合言葉を続けろ!」根岸健吾は再び命じた。

四人は顔を見合わせ、手拍子を取りながら声を揃えた。「神々隊長、風流豪放、カッコいい、最強!」

「みんな正直でよろしい。隊長として嬉しく思う」根岸健吾は満足げに頷いた。

大衆食堂の外で、店主は部屋の中の五人を馬鹿を見るような目で眺めていた。

片隅では、雨宮由衣の箸から角煮が再びテーブルに落ちた...

最近のマルチ商法組織は、本当に奇妙になってきているわね...

こんな恥ずかしい合言葉を、一体どうやって叫べるのよ?

みんな才能の持ち主ね!

しばらくして、店主が料理を全て運び終え、立ち去った。

その後、若い道士が外からビールを一箱持ってきて、みんなはテーブルの上の料理を見て、我先にと箸を手に取った。