第363章 この稼ぎ方、すごいな……

酒と料理を堪能した後、根岸健吾は立ち上がった。「店主さん、お会計を!」

店主はすぐに店内に入った。「9500円です。」

その声を聞いて、根岸は頷き、四人を見渡した。

四人も根岸を見つめ返した。

「金はどうした!払えよ!」根岸が言った。

「あぁ...」美男子はポケットから紙幣の束を取り出した。ほとんどが10円玉や20円玉で、根岸が慎重に数えると、合計でたった500円ほどだった。

道士は少々不本意そうに、新品の200円札を2枚取り出した。

「お前のは?」根岸は冷たい表情の美男に向かって言った。

「隊長、忘れましたか...私と旦那は組んでるんです。旦那が死体役で、私が泣き女をやって、夫を葬るために体を売る...このお金は私たち二人の収入なんですよ〜」美男子は根岸に向かって色っぽい目配せをした。

その様子を見ていた雨宮由衣は「...」