第361章 怒る姿さえもかっこいい

社長が去った後、根岸健吾は外国人を思案深げに見つめた。「今日はレンガを何個運んだ?」

外国人の筋肉質な体が微かに震え、誇らしげな表情で答えた。「そんなに多くないよ、5000個だけさ」

その言葉を聞いて、根岸健吾は興味を示した。「じゃあ、今日はかなり稼いだんだな...」

「まあまあですよ、隊長」外国人はニヤリと笑い、自分のポケットを叩いた。

その時、根岸健吾は自信を持って叫んだ。「親父さん!餃子をあと10人前と、豚の角煮一皿と、煮魚一皿と、スペアリブの煮込みも!」

雨宮由衣:「...」

自分が大食いだと思っていたけど、この男は...餃子の暴食者?

待っている間に、さらに二人が大衆食堂に入ってきた。

「隊長、ただいま~」

先頭の男は男装をしているものの、その顔は女性よりも艶やかで、よく見なければ美しい女性かと思えるほどだった。