第419章 徹底調査

「当主を殺害して代わりを狙う?とんでもない罪だな……」

白髪の老人の声が部屋中に響き渡り、その場にいた全員が凍りついたように静まり返った。

白髪の老人は庄司輝弥の祖父の弟、庄司雅貴であり、つまり庄司輝弥のお爺様だった。一族の中で最も地位と威厳が高く、老夫人でさえ多くの事を彼と相談し、その意見に従っていた。

家族の中で、彼は執行者のような存在で、長年にわたって庄司家に忠実に仕え、当主を全力で支え、誰をも恐れることはなかった。

庄司雅貴の言葉が落ちた瞬間、ほとんどの人が隅にいる、スーツを着てゆったりとお茶を飲んでいる老人に目を向けた。

スーツの老人は60歳代の様子で、皆が自分を見つめているのを見て、顔色が急に暗くなった。「ふむ、雅貴様、そんな言い方はないでしょう?」

話したのは庄司輝弥の叔父、庄司芳夫で、三番目のお爺様の息子だった。かつて庄司輝弥の父、庄司芳昌が亡くなった時、庄司輝弥の叔父たちは死に物狂いで争い、何年も経って庄司輝弥がその地位を取り戻した後も、彼らは密かに動き続けていた。