第452章 因縁だね!

えっと……

つまり……

彼女は砂糖漬けよりも甘いってこと?

雨宮由衣は男の膝の上に座り、意外そうに振り返って彼を見つめた。庄司輝弥がこんな恋愛センスを持っているなんて驚きだった。

死期が近いからかしら?

なんだか最近の庄司輝弥は……優しくなった気がする……

雨宮由衣がそう考えていると、庄司輝弥は彼女を抱きしめたまま、電話を受けた。

電話の相手の話を聞いた後、無表情で言った。「法執行機関に送る必要はない。竜潜山に捨てろ」

竜潜山は郊外の無縁墓地だ……

雨宮由衣はそれを聞いて、顔が曇った。

こんな雰囲気のいい時に、空気を読めないの?

恋愛センスなんて、やっぱり幻だったわ。

……

寝る前に、雨宮由衣はいつものように芸能ニュースをチェックしていると、宮本旭の名前が話題を席巻していることに気付いた。