すると、等々力辰はその言葉を言い終えると、ゆっくりと立ち上がった。
一歩一歩、南聖の前まで歩み寄り、かつての親友の横に立ち、肩を並べて、遠くの果てしない星空を見上げるかのように——
「教えてやろう。歴史は常に勝者によって書かれるのだ!」
「これからは、この浮世で、私が正しいと言えば正しく、邪悪だと言えば邪悪となる!」
等々力辰がこの言葉を発する時、南聖の演技のような狂気じみた傲慢さはなく、むしろ何気ない口調で、まるで極めて平凡なことを語るかのように、その声は死んだように静かな寒潭のようだった。
その言葉を言い終えると、彼はゆっくりと歩き出し、南聖とすれ違った。
かつて共に道を論じ、剣を舞った兄弟が、ここに完全に別れを告げ、まったく異なる道を歩むことになる……
しばらくの間、その場は針が落ちても聞こえるほどの静けさが続いた。