傍らにいた庄司夏は元気なく机に伏せていたが、この時突然顔を上げ、鋭い眼差しで大画面を見つめた。「コルトM2000……」
雨宮由衣はその言葉を聞いて、少し驚いて庄司夏の方を見た。
珍しいことに、今回の庄司夏の予想は当たっていた!本当に珍しいことだ!
でも、コルトM2000って何だろう?
銃の型番なのかな?
「何のこと?」雨宮由衣は思わずつぶやいた。
庄司夏は複雑な表情で彼女を一瞥した。「あなたが選んだ写真よ。」
雨宮由衣は「え?」と声を上げた。
同時に、庄司輝弥も大画面の方を見た。これまでほとんど即答だったのに、今回は特に長く考えているようだった。
男の深く暗い瞳が画面を見つめ、その瞳の奥には何か意味深な光が宿っていた。
司会者はその様子を見て、緊張した様子で「最後の写真セットです。このお客様は何を選んだのでしょうか?彼女のパートナーは当てることができるでしょうか!残り時間は5秒です。急いで答えてください。5……」
4……
3……
2……
雨宮由衣は庄司輝弥を見つめ、心臓が喉まで上がってきそうだった。
最後のカウントダウンの最後の1秒で、庄司輝弥はついに口を開いた。「1番目です。」
店内が一瞬静まり返り、全員が司会者の方を見つめた。
司会者は一瞬驚いた後、興奮して目を見開き、「おめでとうございます!正解です!!!」と叫んだ。
同時に、大画面には雨宮由衣の選択が表示され、確かに1番目の写真だった。
店内に拍手が鳴り響き、全員が羨ましそうな表情を浮かべていた。
「すげえ!10問全部正解かよ!どれだけ息が合ってるんだ!」
「この男、読心術でも使えるんじゃないの?それとも問題集全部暗記したとか?」
「バカじゃないの、何十万枚もある写真を暗記できるわけないでしょ!」
「ああ~羨ましい!このバカ野郎、私たち二人で挑戦した時は2問しか当てられなかったじゃない。あなた本当に私のこと愛してるの?」
……
司会者が興奮している時、スタッフの一人がステージに上がってきて、司会者に何か話しかけた。