第四組の写真。
左側はセロリで、右側はパクチーです。
雨宮由衣は庄司輝弥がセロリが嫌いだということを覚えていたので、迷わずパクチーを選びました。
やはり、この問題も庄司輝弥は正解でした。
このペースで続けば、賞品が手に入りそうです!
最初は皆ただの見物だと思っていましたが、徐々に真剣に見守り始めました。
なぜなら、雨宮由衣と庄司輝弥が一気に八問連続で正解したからです。
雨宮由衣自身も呆然として、向かい側の庄司輝弥をぼんやりと見つめていました。
「すごい、庄司輝弥、読心術でも使えるの?」
庄司夏は最初から不愉快そうな顔をしていましたが、八問連続正解の後、表情が変わりました。
「このカップルは本当にすごいですね!なんと八問連続正解です!残りは二問だけです。もう一問正解すれば一位の賞品が獲得でき、二問とも正解すれば特別大賞が獲得できますよ!」司会者は興奮気味に言いました。
他のお客さんたちも二人に興味深く目を向けました。イケメンと美女で、しかもこんなに息が合うなんて、人生の勝ち組ですね!
「第九組の写真です。大画面をご覧ください!」
司会者の声に合わせて、大画面は新しい写真に切り替わりました。
左側の写真は立ち上る炊煙、右側の写真は星空と大海原でした。
二枚の写真を見て、雨宮由衣は少し考えた後、自分の性格に合っているのは穏やかな生活だろうと思い、一枚目の写真を選びました。
庄司夏は独り言のように呟きました。「二枚目……」
雨宮由衣は庄司夏の呟きを何度も聞いていましたが、全て外れていて、本当に呆れました。
ある意味では、この人が全ての正解を避けられるのも、すごいことです。
その時、庄司輝弥が口を開きました。「一枚目。」
「正解です!なんと!九問連続正解!これは当店の最高紀録を更新しました!最後の一問、この超意気投合なカップルは正解できるのでしょうか!みなさん、目が離せませんね!私も緊張してきました!」司会者は大げさに深呼吸をしながら、最後の写真を表示しました。
すごい!九問連続正解なんて!
雨宮由衣は目を見開いて呆然とし、心臓がドキドキし始めました。
ついに、第十組の写真が表示されました。
この第十組の写真は少し特別で、二枚とも銃器の写真で、しかもほとんど同じように見えました。