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「究極のハンター(2環特技):毎日、'ハンターズマーク'を一つ獲得でき、最大十二個まで保存可能。目標が視界に入った時、'ハンターズマーク'を付与することで、'獲物の恐怖'、'獲物の衰弱'、'獲物の痕跡'の三つの効果を与える。適切なタイミングで'ハンターズマーク'を起爆し、獲物に霊力ダメージを与えることも可能」
「獲物の恐怖:マーク持続中、目標は絶え間ない原初の恐怖に苛まれる」
「獲物の衰弱:マーク持続中、目標の行動力が制限され、回復能力も大幅に低下する」
「獲物の痕跡:マーク持続中、獲物の正確な位置を常に把握できる、どんなに遠くても」
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これはロジャーが見た中で最も長い特技の説明だった。
しかし、究極のハンターが非常に強力な特技であることは間違いない。
ロジャーの特技リストの中で、「十年一劍」だけがこれと比肩できる。
「隱密俠は確かに後期職業だな」
ロジャーは罪の印の強さを徐々に実感し始めていた。
魔物の領域を一つ制覇するたびに。
通常以上の屬性上昇だけでなく、追加の特技も報酬として得られる。
究極のハンターのような特技は、実用性と効果の面で大多数の普通の特技を圧倒している。
例えば、ロジャーが15レベルで獲得できる普通の特技「荒野追蹤」と比べてみよう。
これも2環特技だ。
しかし究極のハンターと比べると、荒野追蹤の追跡能力は遥かに劣り、追跡環境にも非常に厳しい制限がある。
狩獵効果に関しては、荒野追蹤は「究極のハンター」の下位互換にすら及ばない。
'ハンターズマーク'を付けられた獲物はハンターの存在を知覺できないのだ。
そのため、獲物たちは恐怖と衰弱の中で余生を過ごすことになるかもしれない。
「マークを起爆するとどれくらいのダメージが出るのかな」
「灰色ドワーフで試してみるか?」
ロジャーは意気込んでいた。
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究極のハンター以外にも、耐久値が最大になった後の強靭な體魄も最終的な屬性が更新された。
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「強靭な體魄(アルティメットバージョン)」
「病気、疫病、毒に対する耐性が60%上昇」
「飢え、渇き、苦痛への耐性が80%上昇」