楽しい戦利品の確認の時間がやってきた。
死靈術師たちが残したものはさておき。
エリート暗殺者の喬德利のものは違った。
……
まずは大量の魔法の巻物。
ロジャーは木の家から106枚の魔法の巻物を見つけ出した。ほとんどが死霊術の魔法だった。
手品師様を装備すれば。
これらの巻物はほぼすべてすぐに使える。
そうすれば。
彼は望めば、喬德利のように死靈術師になれる。
……
次はキツツキさんを散々苦しめた短刀だ。
……
「マムシの牙(短刀)」
「ランク:SS」
「銳利11 貫通10 堅固8 バランス9」
「特殊技能:蛇の接吻」
「蛇の接吻:攻撃時に一定確率で'裂破'と'貫通'効果が発動」
「毒化状態:済(ジャコウソウ毒)」
「製作者:喬德利」
「備考:永遠の親友マムシの巣窟に捧ぐ:彼が重要な時に慈悲の心を持たなければ、試験に落ちてゾンビサーバントにされたのは私だったかもしれない」
……
「この特殊効果は少し理不尽だな。」
「でも……気に入った!」
短刀を手のひらで回しながら。
ロジャーはキツツキさんがなぜあんなに傷だらけだったのか理解した。
この特殊効果は、マムシの牙が敵の体に触れるだけで——
ダメージの大小に関わらず、一定確率で効果が発動するということだ!
裂破は止まらない出血を意味する。
貫通は動きを制限される。
ジャコウソウ毒による'麻痺'と'幻覚'効果と組み合わせると。
もしロジャーが現れなければ。
キツツキさんの敗北は時間の問題だった。
……
手品師様とマムシの牙の他に。
喬德利はロジャーに四つの貴重なアイテムを残していた——
……
S+ランクの「磁力グローブ」一対。
装備すると大量の金属を引き寄せることができる。
特定の場面では非常に役立ちそうだ。
……
Sランクの「怪力の腕輪」一つ。
手首の力を大幅に増強する効果がある。
備考によると。
喬德利がこれを作った本来の目的は、とある酒場のレンチ相撲大会で優勝するためだったらしい。
……
三つ目はガーゴイルを捕らえるための「蒼蠅網」。
この道具は非常に優れた捕獲と束縛能力を持っている。
備考から分かるように。
西朧の地では多くの邪悪者がこの蒼蠅網を作ることに熱中している。
彼らはこれを魔物の捕獲だけでなく。
人間——男女問わず——の捕獲にも使用する。
網に捕らえられた人は頭のない蠅のように理性を失い、ただがむしゃらに暴れるだけとなる。
最終的にはほとんどが邪悪者の奴隷となってしまう。
この道具は西朧の地では悪名高い。
制限として。
「蒼蠅網」は一つにつき最大5回までしか使用できない。
使用記録を見ると。
喬德利は2回使用している。
対象は同じ不運な者だった。
もちろん。
結果から見ると。
その不運な者は彼自身だったのかもしれない。
……
最後の品は奇妙な形をした「透明マント」。
望氣術がなければ。
ロジャーはほとんど見逃すところだった。
この透明マントは視覚的な透明化だけでなく、自身の気配を大幅に抑える効果もある。
唯一の問題は。
サイズが小さすぎることだ。
ロジャーが触ってみると、何か違和感があり、女性用のタイトスカートのようだった。
スカートの裾にはレース装飾の突起がある。
何なのかはわからない。
この透明マントは喬德利が自作していない数少ないアイテムの一つだ。
ロジャーは少し躊躇した後。
最終的にはいつか使えるかもしれないと思い、しまっておいた。
……
全体的に見て。
喬德利は真のアイテム製作の達人だった。
備考を残す習慣のおかげで、ロジャーは彼のバックグラウンドについても知ることができた。
喬德利は埋骨の地の西側にある「西霧の森」の出身。
ある謎めいたアサシン組織に所属していた。
その組織は極めて残酷な訓練キャンプでメンバーを選抜していたようだ。
喬德利と親友のマムシの巣窟は偶然同じ期の訓練キャンプに参加した。
最終試験で。
マムシの巣窟は慈悲の心を持ってしまった。
喬德利が勝ち残った。
その後、彼は組織から秘密の任務を受け、死靈術師の内部に潜入することに成功した。
しかし不幸にも任務完了を待たずに死亡。
結果としてロジャーが大量の戦利品を手に入れることになった。
……
それ以上の情報はロジャーにはわからなかった。
とにかく西霧の森は埋骨の地からかなり離れている。
ロジャーはその組織が自分を追ってくることを心配する必要はなかった。
彼がより気にしていたのは、死靈術師たちが原始林に建設したという「生態研究所」だった。
以前アランから聞いた話では、灰岩城の死靈術師たちは「魔物支配の術」の開発に力を入れているという。
彼と雷奔龍の出会いも、魔物支配の術が制御不能になった事故がきっかけだった。
だから、森の中に死靈術師の拠点があるのは不思議ではない。
問題は。
この森は広大だが。
雷奔龍の生態的地位からして、その数はそれほど多くないはずだ。
竜の卵で数を水増しできなければ、ロジャーは持続可能な戦略を考えなければならないところだった。
現在の状況が続けば。
より多くの雷奔龍を狩るには、森の奥深くまで入らなければならない。
そうなれば死靈術師たちと衝突するのは避けられないだろう。
ロジャーの行動スタイルからすると。
期待を持つよりも、積極的に動くべきだ。
三人の死靈術師の失踪がいつ発見されてもおかしくない状況を考慮して。
ロジャーは占いを一度使うことにした。
次の瞬間。
彼はジョンソンのローブを自分の太ももの上に置いた。
……
「占い:生態研究所の情報」
……
大量の霧が晴れていく。
森の奥深くの渓谷で。
鬼火の術が白い骨垣の上で名も知れない踊りを踊っている。
骨垣の内側はいくつかの区画に分けられている。
大量のゾンビサーバントが灰色の地面の上を目的もなく歩き回っている。
ロジャーは何百もの魔物を目にした。
それらは砂盤のような区画に閉じ込められている。
体の大きさは何倍も縮小されていた!
恍惚とする中。
視界が急に後ろに引かれた。
これは占いが終わりに近づいている前兆だ。
最後の一秒。
ロジャーは中央の「砂盤」の上に。
十数頭のミニチュアの雄の雷奔龍が互いに戦っているのを見た!
そして彼らから遠くない場所にあるミニチュアの巣では。
百個以上の竜の卵がネガティブエネルギーに晒されていた。
画面はここで霧散した。
……
「ヒント:生態研究所の座標と一部の資料を入手しました」
……
「森の中に雄の雷奔龍がいないはずだ!」
ロジャーは太ももを強く叩いた:
「なんと全部死靈術師に捕まえられていたとは!」
「これは生態研究所に行かないわけにはいかないな!」
……
数時間後。
渓谷の外約三百メートルの場所。
ロジャーは巨樹の森の樹冠に立ち、「生態研究所」の様子を見渡していた。
一時間観察して。
結論は何の動きもない。
死靈術師たちは忙しく行き来している。
ゾンビサーバントたちはさらに靈性がない。
巡回者の固定ルートも観察できなかった。
しかし彼はそのまま結界に突っ込むつもりはなかった。
しばらくすると。
巨樹の森の下から微かな音が聞こえてきた。
ロジャーは一跳びして、烏古の側に着いた。
「できたか?」
彼は前方の真っ暗な洞窟を見て、少し意外そうに尋ねた。
「掘り...終わりました。」
烏古は誇らしげに言った:
「私たちも今気づいたんです……」
「私たちは本当に穴掘りが得意なんです!」
……
十分後。
生態研究所の隠れた一角で。
地下の灰色の土がそっと持ち上がった。
制式のローブを着て、醜い魔法杖を持った死靈術師がそっと這い上がってきた。
……