056 エリートガーゴイル(推薦お願いします)

寿命。

とりわけ敏感な隠れ屬性の一つだ。

これまでロジャーは、この屬性の存在すら知らなかった!

しかし今。

露骨なデータが目の前に現れた。

彼は少し動揺した。

設定された寿命がどれだけあろうとも。

ジョニータートル一匹で一年の寿命が延びる!

考えただけでも心が躍る。

「お前とは付き合いになりそうだな!」

ロジャーの眼差しが次第に確固たるものになっていく。

彼は小走りで近づき、ジョニータートルの死体を収納袋の空いているスペースに収めた。

そして軽やかな足取りで立ち去った。

……

夜。炭火の宿。

酒と食事を満喫した後。

グラマラスな女性二人と清楚な男性一人からの熱心な誘いを断り。

ロジャーは悠々と自分の個室に戻った。

ジョニータートルの死体は大きすぎて処理が難しく、一時的に保留するしかなかった。

彼はるつぼから「顯影藥水」を取り出し、「禁物鑑定の巻物」と組み合わせて、ガーゴイル像の鑑定を始めた。

望氣術がない状況では、鑑定は実に面倒な作業だった。

ミストラでは。

すべての物品には「鑑察値」という隠れ屬性がある。

それに対応するのが人々の「認知値」だ。

「認知値」が物品の「鑑察値」を超えた時、その物品は鑑定の必要がなくなる。

人の「認知値」は多方面の知識構成に依存する:

種族通識、地域知識、職業知識……など。

一方「鑑察値」は通常、物品の希少性によって決まる。

一般的な物品ほど鑑察値は低く、珍しい物品ほど鑑察値は高くなる傾向にある。

例を挙げると。

日用衣類の鑑察値は限りなく0に近い。

これは誰でもその意味と価値を理解し、熟練して使用できることを意味する。

しかし鞭、蝋燭、手錠といった道具の鑑察値はやや高くなる。

かなりの人々がその本当の意味を完全には理解できないだろう。

書物、武器、文物などの物品となると。

その鑑察値はさらに高くなる。

一般人は教育などを通じて自身の認知値を高め、それらを正しく認識し使用できるようになる必要がある。

……

鑑定の過程において。

鑑定の巻物は追加の「認知値」を提供する役割を果たす。

顯影藥水の効果は対象物品の「鑑察値」を下げることだ。

この二つを組み合わせることで、より効率的な結果が得られる。

ロジャーが三枚目の「禁物鑑定の巻物」を破ると、手中のガーゴイル像が突然震え始めた!

知識を象徴する光が一瞬きらめいた。

禁製品の真の姿が明らかになろうとしていた。

……

「ガーゴイル像(不完全な禁製品1/3)」

「ランク:S」

「封印:LV29のエリートガーゴイルが封印されている」

「解封方法:クン氏の血呪(習得済)」

「残りのパーツ追跡:未活性化」

……

いわゆる「クン氏の血呪」とは、血で主を認める儀式のことだ。

ミストラでは周知の事実となっている。

ロジャーは躊躇することなく、指先を切って一滴の血を垂らした。

薄い怪しい霧がガーゴイル像から立ち上った。

同時に。

ロジャーの記録欄に、一連のヒントが表示された。

封印を解いた後、システムは四つの処理方法を提供した。

一つ目は「服従」。

つまり、像の中のエリートガーゴイルに従順の意を示すことだ。

この場合。

ロジャーは毎日、ガーゴイルに一定量の人畜の生血を供物として捧げる必要がある。

同時に、エリートガーゴイルの任務も受けなければならない——残りの二つのパーツを探し、それが像の封印から完全に解放されるのを助けることだ。

服従の利点は戦闘時にガーゴイルの助けを得られる可能性があること。

そして「移動速度+50%」のBUFFが得られることだ。

欠点は言うまでもない。

……

二つ目の処理方法は「隸屬化」。

隸屬化を選択すると、ガーゴイルは一時的に解封され、像から飛び出してロジャーと戦う。

一時解封されたガーゴイルは通常状態の40%の実力しか持たない。

負けた場合、それは進んでロジャーの使用人となる。

隸屬化の利点は、このLV29のエリートガーゴイルをいつでも自分のために働かせることができること。

欠点は、勝てなければ命を落とす可能性があることだ。

……

三つ目は「破壊」。

つまり、外力で像を強制的に破壊すること。

ただし、これには相当な外力が必要で、像の素材が上質なため、凡庸な武器では破壊できないかもしれない。

破壊に成功すれば、ロジャーはガーゴイルが生前に飲み込んだ戰利品の一部を手に入れる機会がある。

……

最後の選択肢は「獻祭」。

禁製品も珍品も、神々や他の偉大な存在が最も好むものだ。

ロジャーはこれを特定の神様に捧げ、神の恩寵や他のものと交換することができる。

システムのヒントによると。

ガーゴイル像で交換できる神の恩寵はかなりの量があるようだ。

……

説明を読み終えると。

ロジャーは即座に「隸屬化」を選択した。

手中のガーゴイル像が震え始めた。

黒い霧が突然立ち上り、ロジャーの傍らに漂った。

彼は一歩後退し、青銅の剣を掴んだ。

黒い霧の中で、二筋の真紅の光が薄暗く輝いた。

醜い翼を持つガーゴイルが霧の中から飛び出してきた!

データ欄に、滝のような情報が流れ落ちた。

……

「ガーゴイル LV29 魔獣/エリート」

「生命力220 防禦力24」

「特性I:超音速飛行」

「超音速飛行:エリートガーゴイルは比類なき飛行速度を持ち、中短距離での爆発的な速度では、しばしば音速を軽々と超える」

「特性II:特化直感」

「特化直感:エリートガーゴイルは伝説的な鋭敏な直感を持ち、敵の強さや弱さを容易に見分けることができる」

……

詳しく見る暇もなく。

ロジャーは青銅の剣を握りしめ、迎え撃つ準備をした。

しかし、そのガーゴイルは飛んでくる途中で突然ぷつんと床に降り立った!

その醜い翼は大人しく両脇に収まった。

ガーゴイルは尖った頭でロジャーのズボンの裾を媚びるように擦りつけた。

その様子は、まるで犬のようだった。

ロジャーは少し驚いた様子を見せた。

……

「エリートガーゴイルの隸屬化に成功した」

「それはあなたのどんな命令にも無条件で従わなければならない」

……

「これが『特化直感』というものか?」

ロジャーは苦笑いしながら首を振った。

青銅の剣を収めた。

彼はガーゴイルの頭を二、三回撫でた。

二本の山羊の角を除けば、ガーゴイルの頭は禿げていて、少し滑らかだった……

とにかく、手触りは悪くなかった。

ロジャーはガーゴイルにいくつかの簡単な命令を試してみた。

ガーゴイルの理解力はかなり優れていた。

すぐに。

「ドアを開ける」「水を注ぐ」といった基本的な動作はもちろん。

「背中をたたく」「マッサージする」といった複雑な指示も模範的にこなした。

「速さも高く、防禦力も高い、ジョニータートルとちょっと似ているな」

ロジャーはそう考えながら、突然閃いた。

彼はエリートガーゴイルに一つの命令を下した——

ジョニータートルを狩れ!

複雑な意思が隷属の契約を通じてガーゴイルの心に伝わった。

ガーゴイルはしばらくその場で呆然としていた。

ロジャーはジョニータートルの死体を取り出して見せ、何度も殺すジェスチャーをした。

ガーゴイルはようやく飛び立ち、開いた窓から飛び出していった。

時間が一分一秒と過ぎていく。

深夜になって。

ロジャーが欠伸を漏らすほど眠くなった頃。

やっと遅ればせながら、殺害のヒントがデータ欄に表示された。

……

「あなたの使用人が1匹のジョニータートルを殺した」

「5ポイントのXPを獲得した」

「寿命が31536000秒増加した」

……

「完璧だ」

ロジャーは微笑んで、ガーゴイルに仕事を続けるよう命じた。

蝋燭を吹き消し。

自分は気持ちよく眠りについた。

……

翌朝。

ロジャーは元気いっぱいに炭火の宿を出た。

ガーゴイルは元気なく彼の後ろについてきた。

彼は町でジョニータートルの情報を集めるつもりだった。

ついでに長期滞在できる場所も探そうとしていた。

結局、ずっと宿に泊まるわけにもいかないだろう?

財布が持つとしても。

耳が持たない。

昨夜後半に聞こえた奇妙な音を思い出し。

ロジャーは思わず首を振った。

……