第34章 虫の繭(読者の皆様、国慶節おめでとう!)

【夢の中の世界が私に正しい儀式を指し示し、供物を現実世界へ送ることができると証明された。】

【現実世界の靈性が徐々に消えていく...失望...】

【再度試みて、琳に別の靈性を捧げさせ、現実世界で儀式を描き、自分自身を召喚しようとしたが...再び失敗、完全な繋がりを確立できない。】

……

バン!

アーロンは羽ペンを折り、机を拳で叩いた。

今回の挫折は、あまりにも大きすぎた。

もし現実世界が超常を受け入れられないのなら、たとえ彼に異能力があっても、不朽者になることは絶対に不可能だ。

むしろ、この程度の'微能力'では、良い暮らしはできるかもしれないが、軍隊には太刀打ちできず、安全が保証されない。

【駄目だ...諦めるわけにはいかない!】

【これからは...様々なエレメントの道を試すべきだ!同時に靈性を使い続け、さらには...覚醒の儀式も試みる...】

【靈性は私の体内にごく短時間しか留まれないが、日々積み重ねていけば、毎回わずかながらも永続的な力の向上があるかもしれない...時間が経てば、私の體質値を超常のものにできるかもしれない?】

【しかし、異なるエレメントと道の間には、衝突があるかもしれない。慎重に計画を立て、注意深く行動しなければ。】

ほんの一瞬の落胆と取り乱しの後、アーロンは再び思考を整理し、ノートを片付けてベッドに横たわり、夢の世界へと入っていった。

……

荒廃都市ディアート。

琳は暗い街路を歩きながら、生存者を探していた。

大災厄の後、終末が訪れ、狂人たちは魔物と化し、他の大多数の人々は不意を突かれ、魔物の手にかかって死んだ。

それでもなお、生命には奇跡が存在する!

この都市の廃墟の中には、魔物以外にも、琳だけではない生存者がいるはずだ!

「前回'赤'の精髄を捧げた時、主はとても喜んでくださった...」

琳は密かに考えていた。

凡人が超常を成就するには、まず道を選び、次に靈性を蓄積し、最後に儀式を通じて、真の非凡者となる。

彼女は今や、'赤'の道の第二段階——'血溢れの者'に到達していた!

身体全体または部分的な血化を操り、武器として使う能力を身につけている。