暗闇の中で、【黒日】の信者たちは明らかに加護を得て、地の利を持っていた。
琳は突然、視界制限の圧迫を感じた。
この状況は、すでに彼女にとって非常に不利なものとなっていた。
ふっ!
琳は前方から二つの強い風が迫ってくるのを感じた。
彼女は考える間もなく、いつの間にか手に現れた血色の木杖を激しく振り回した。
パン!
木杖の先端が誰かに当たったようで、その者は悲鳴を上げて地面に倒れ、恐怖の叫び声まで上げた。
「活性化!」
琳は'血肉の杖'を握り、地面に突き立てた!
ゴロゴロ!
建物全体が震え始め、まるで自らの生命を持ったかのように、何か恐ろしい巨獣と化した。
もう一人の襲撃してきた信者は、柔らかくなった地面に飲み込まれ、跡形もなく消えた。
建物全体を活性化した後、琳は依然として暗闇の中にいたが、一つ一つの生命の波動を見ることができた。
その中の一つは特別に巨大で、強烈な黒い炎を纏っていた!
「あれは...怪異物?このレベルは...」
司祭は激しい危険を感じ、逃げようとしたが、両足はすでに地面にしっかりと飲み込まれていた。
元の地面は、今や沼のように変化していた!
それだけでなく、部屋の中で地面に落ちていた一枚の新聞紙が突然舞い上がり、彼の顔を覆い、強く押さえつけ、窒息感を与えた。
彼は必死に両手で新聞紙を引き裂こうとしたが、元々薄かった紙は、今や何かの皮のように強靭で生命力に満ちていた。
これにより、彼はもはや呪術やその他の能力を使うための集中力を失ってしまった。
パン!
暗黒領域も解除され、琳は先ほど彼女が打ちのめした不運な者を見ることができた。
相手は地面に倒れ、腹部が大きく膨らみ、まるで臨月の妊婦のようだった。
それだけでなく、相手の体には次々と肉瘤が現れ、醜く恐ろしい姿となっていた。
しかし琳は彼を一瞥しただけで突撃を開始し、その目標は明らかに制御された司祭だった!
司祭の体から漆黒の炎が噴き出し、まだ抵抗しようとしているようだったが、もう遅かった。
プス!
'血肉の杖'の先端が極めて鋭利になり、直接彼の心臓を貫いた。