第47章 盗賊団

一通り探り出した後、オリヴィアと琳はこの'怪異物'の使い方を大体理解した。

その能力は非常に強力で、主に'活性化'!数百メートル以内のすべての生命体、さらには無生物までも活性化し操ることができる。

例えば……先ほど椅子を活性化させ、椅子から杖を'生み出した'のだ。

同時に、血肉魔法や治癒能力も備えている。

言わば、この杖を持っていれば、琳は大祭司とも戦えるほどだ。

これは彼女たちの現在のレベルを完全に超越した超常の品だ!

そして、浄化の影響を受けたためか、その副作用はそれほど強くない。

「うん、これを'血肉の杖'と呼ぼう。副作用については大体分かった……持ち主と周囲の人々が徐々に物への執着を持つようになり、それは次第に深刻化し、消すことも治すこともできない……手袋をして持っても無駄だ。」

琳は血肉の杖を撫でたい衝動を抑えながら、視線を強制的に逸らし、震える声で言った。

「確かに……副作用はそれほど強くない。効果に比べれば、むしろ無視できるほど……意志さえ強ければ、強ければ……」

オリヴィアは咳払いをして「早めに片付けましょう……」と言った。

琳は細長い箱を持ってきて、箱が閉まった瞬間、二人とも大きく息を吐いた。

「これは我が主の品です!」

琳は考えながら、厳かな口調で言った。

杖には主に紅月の力が宿っているが、鍛冶師は虚妄の霊だ!

「はい、これは我が主の恩寵です!」

オリヴィアは喜色満面で言った。

「我が主に捧げたいのですが、まだ我が主は私たちの実体の捧げ物を受け入れてくださらない……」

琳はため息をついた。

……

猩紅、血……

古木、分岐、吊るされた内臓……

高い夜空に、一つの猩紅の目……

「ふぅ……」

アーロンはベッドから起き上がり、耳を擦った。耳鳴りを感じたが、徐々に収まっていき、少し休むと随分楽になった。

「紅月の影響か?」

彼は呟いた。「汚染は洗い流されたが……精神への印象と影響は、自分で克服しなければならない……」

「紅月と渡り合えたなんて、私の潜在的な神秘の位格は、かなり高いということか……まあ、夢の中でだけど。」

今回の琳の冒険は、実に無謀すぎた。