第17章 絶賛したい！（推薦票募集！）
「私たちにとって、ここは単なるゲームではなく、喧騒から離れた浄土なんだ……」
「ここの木々や草花、一つ一つがとても現実的だ。」
「完全に再現された五感、違和感のないNPC……」
「もしゲームシステムと青い星のネットワークがなければ、本当に剣と魔法の世界に転生したと思うところだ。」
「今、私は公式のプロモーション映像のあのフレーズの本当の意味が分かった——」
「史上最も現実的で、最も重厚で、最も没入感があり、自由度が最も高い壮大なファンタジーを作り上げる！」
「運営は、本当に私たちのために現実の世界を描こうとしているんだな……」
李牧は感心しながら、他のメンバーの方を向いて笑いながら言った：
「そういえば、私たちはここでこんなに長く過ごしてきたけど、よく考えてみると、私たちは一体何をしてきたんだろう？」
みんなが互いに顔を見合わせた。
「木を切る？」
「掃除？」
「NPCに絡む？」
「……」
李牧：……
彼は最後に発言したデマーシアを睨みつけながら、続けて言った：
「今日一日、実際には肉体労働をしていたわけだ。現実世界で言えば、土木作業だよ！誰がやりたがるものか？でも見てみろよ、数百人のプレイヤーが一日中、まるでバカみたいに興奮して、木を切るだけで天にも昇る気持ちになっている。これは一体なぜだと思う？」
デマーシアは赤い爆発ヘアを引っ張りながら、少し不確かな様子で言った：
「ここでは全裸で走り回れて、自分を解放できるから？」
李牧：……
彼は再びこの場違いな奴を睨みつけながら、言った：
「没入感だよ！ここの全てが非常にリアルで、無意識のうちにこれがゲームだということを忘れてしまう。ここでは、まるで別の人生を始めたかのようだ。これこそがこのゲームの真髄なんだ！」
みんなは聞いて、深く共感した：
「牧兄さんの言う通りだね。そう言われてみれば、私もそんな感じがする。森の景色が美しすぎるのかもしれない。このゲームの中では、全ての悩みを忘れられる気がする。」
「私もそう、私もそう。時々思うんだ、もしこれが本当に実在する世界だったらどんなに素晴らしいだろうって……神秘的なファンタジー、果てしない冒険、これ以上ないくらい素晴らしい……」
仲間たちの言葉を聞きながら、李牧は頷いた：
「その通り、このリアルな没入感こそが『エルフの国』の真髄なんだ！このゲームを作った人は本当に天才だよ！」
「でも牧兄さん、これとアリスの好感度とはどう関係があるんですか？」
デマーシアが尋ねた。
李牧は果実を一口で食べ終わり、種を脇に吐き出しながら言った：
「NPCの好感度も同じことさ。このゲームの核心が没入感である以上、NPCを単なるNPCとして扱うべきじゃない。これは普通のゲームじゃない。NPCのクエストをこなせば簡単に好感度が上がるというものじゃない。対等な立場でNPCと交流しなければならないんだ……」
そう言いながら、李牧はゆっくりと立ち上がった。彼は焚き火に向かい合い、プレイヤーたちに深遠な背中を見せながら、声はますます静かになり、まるで賢明な長老のように語った：
「ゲームの中にいる限り、ここを現実の世界として扱うべきだ。同様に、NPCも人間として敬意を払うべきだ。そうすることでこそ、本当の好感度を上げることができる。これこそが、デザイナーの真意であり、好感度システムの核心なんだと思う。」
「私がアリスと20ポイントの好感度を持てているのは、彼女を決してNPCとして見なかったからだ。真摯に尊敬すべきネイチャープリーストとして接してきた。その敬意があってこそ、彼女の認めを得られたんだ。」
プレイヤーたちは李牧の言葉を聞いて、突然悟ったように：
「なるほど、そういうことか！」
「だから私がどれだけクエストをこなしても、アリスお姉さんの表情が少し良くなるだけで、好感度が上がらなかったんだ。」
「もうダメだ！なんで私はあの時、NPCに触ろうなんて思ったんだろう……」
「もういいよ、デマさんはいつも調子に乗るんだから。」
プレイヤーたちがデマーシアをからかう声を聞きながら、李牧は突然振り返り、みんなに向かって明るい笑顔を見せ、少し神秘的な表情で：
「実はね、没入感は一つの側面だけど、私が本当にこのゲームを好きになった理由は、そのリアルさだけじゃないんだ。」
「じゃあ、何なんですか？」
プレイヤーたちは少し戸惑った様子で。
李牧はニヤリと笑って、言った：
「ゲームの中では、努力すれば必ず報われるって感じないか？活動すれば経験値が上がるし、少しずつだけど、クエストを完了すれば一気に上がる……この達成感こそが全てのゲームの核心なんだよ！」
みんなは聞いて、次々と頷いた：
「その通り！その通り！私もそう感じる。」
「木を切るのは遅いけど、経験値は確実に増えてるよね、すごく少しずつだけど。」
「ほとんどのゲームは努力すればレベルアップできるけど、このゲームはより現実的で、より爽快な感じがする！」
「その通り！リアル感と達成感の完璧な組み合わせだ！」
「自分がどんどん強くなっていくのを実感できる感覚がたまらない！」
「まるで本当にその場にいるような感覚で魔法を使えるのが最高！」
「剣術もだよ！あの十字斬りがすごくカッコいいと思ってた！」
「そうそう！」
みんなの同意を見て、李牧は明るい笑顔を見せた。
彼は自分のシステム画面を開きながら、みんなに言った：
「そう、その通りだ。達成感とリアル感の組み合わせが最高なんだ。そしてもっと素晴らしいのは……」
少し間を置いて、みんなの期待に満ちた視線の中で、李牧はレベルアップボタンを押した。
「ディン——」
システムの可愛らしい音と共に、まばゆい光の中で、李牧は5レベルに上がった。
みんなの羨望の眼差しを見ながら、李牧は意地悪そうに笑って、白い歯を見せた：
「君たちのその羨ましそうな、嫉妬に満ちた表情を見るのが最高なんだ……」
「……」
「皆さん、申し訳ありませんが、私は転職にまた一歩近づきました。みなさん、頑張ってくださいね！」
「くそっ！」
………
プレイヤーたちの祝祭は夜中まで続いた。
エルフの体も疲労を感じる。低等級の生物にとって、睡眠は必要不可欠だ。
プレイヤーはゲームシステムで休息不足による疲労感をオフにすることはできるが、体の疲労デバフを完全に避けることはできない。
この状態では、体の各能力が一定程度低下し、深刻な場合は死亡にまで至る可能性がある。
そのため、ガチ勢を除いて、ほとんどのプレイヤーは損得を計算した後、休息を選択し、一旦ログアウトして、数時間後に体力が回復してから再開することにした。
その時には、ゲーム内の夜も明けて、活動しやすくなっているはずだ。
無数のプレイヤーが建てた木造の家に入り、一緒に詰め込まれて深い眠りについた。そして意識は青い星で目覚めた。
李牧も同様にログアウトを選択した。
ゲームポッドから出て、時計を見ると、たった4時間しか経っていなかった。まるで先ほどの長い娯楽が夢だったかのようだった。
深く息を吸い込んで、彼は心が高鳴るのを感じ、初めてゲームを最後までプレイしたいという衝動を覚えた。
「これは歴史に残る偉大なゲームになるだろう！」
しばらく感慨に浸った後、李牧はパソコンを開き、自分のゲーム体験に基づいて、クイックレビューを書こうと準備を始めた。
今回は、絶賛しなければならない！