第36章 死神様の寶珠(推薦票を!)

世界樹の下で、プレイヤーに任務報酬を配り終えたイヴは、すぐにバーサーカーの献祭の祈りを感じ取った。

彼女の心が動き、献祭の通路を開くと、神格空間に小さなスケルトンスタッフが現れた。

イヴは少し喜び、再び大きく手を振って、「任務目標2達成」をシステム通知としてすべての参加プレイヤーに送信し、各人に300ポイントの貢獻度を与えた。

貢獻度はプレイヤーがレベル11に到達して初めて開放される機能で、プレイヤーがイヴの神殿で転職したり、スキルや装備を交換したりする際に必要なポイントであり、同時にプレイヤー間で取引することもでき、ゲーム初期の一種の通貨形態となっている。

ゲーム初期では、イヴの配下のNPCが少なく、プレイヤーも多くないため、転職やスキル習得、装備交換などは貢獻度の形で介入し、神殿内で貢獻度交換システムを開放している。

しかし将来的には、イヴはこれらの基本機能を徐々に他のNPCに委譲する計画を立てている。一つはプレイヤーとNPCの交流を促進するため、もう一つはゲームシステムの負担を適切に軽減して神力を節約するためであり、イヴ自身は特定の特殊スキルやレア装備の交換にのみ重点を置くことになる。

プレイヤーに報酬を与えた後、イヴは咕嚕のアンデッドスタッフに注意を向けた。

アンデッドスタッフが神格空間に入るや否や、イヴは再びその強い鼓動感を感じた。神力を使って軽く触れると、紫黒色のエネルギーが杖の先端の寶珠から放出され、純粋なエルフの亡霊の力であることが分かった。

亡霊たちの絶望と悲しみの感情を感じ取り、イヴは心の中で溜息をつきながら、それらを淨化した:

「お前たちの悪夢は、終わったのだ。」

聖なる柔らかな神力が通り過ぎると、紫黒色のエネルギーは直ちに淨化され、多くのエルフの姿となって現れた。彼らはイヴに向かって平伏し、感謝しながらネイチャーの讃歌を唱え、その後、純粋な信仰の力となってイヴの神格に流れ込んだ。

そして紫色の寶珠も、元の色を失い、透明な水晶のようになった。もし一筋のひびが入っていなければ、完璧な工芸品となっていただろう。

アンデッドの力を淨化した瞬間、イヴは自身の神力値が5ポイント上昇したことを明確に感じ取った。