魔法の反動で衰弱したゴブリンは苦労して頭を上げ、目を見開いて、まるで信じられないかのように目の前に立つ数メートルのエネルギーの巨人を見つめた。
その姿は、彼の記憶にある冬と狩りの神とゆっくりと重なり合っていった……
「閣、閣下……」
その唇は震え、恐れと畏敬の念に満ちており、一言も発することができなかった。
エネルギーの巨人は彼を一瞥し、その眼差しには喜びも悲しみもなく、感情を読み取ることはできなかったが、続いて発せられた冷たい鼻息は、その内なる不満を表現し、ゴブリンは思わず震え上がった。
そしてその時、輝かしい銀色の光と漂う聖歌とともに、神聖で壮大な威圧が巨人から一瞬にして放たれた……
それは高次の存在が低次の存在に対して、生命の本源から発する自然な圧迫だった。
真なる神の神魂の威圧!
ゴブリン祭司は抗いがたい力が心に押し寄せ、直接魂を打ち砕くのを感じ、頭が割れそうになり、ほとんど気を失いそうになった……
地面に倒れ、身動きひとつできなかったが、心の中では喜びと安堵を伴って叫び続けていた:
真なる神だ!
これこそ真なる神の力だ!
ゴブリンを一瞥した後、エネルギーの巨人はすぐに神殿に押し入ってきた侵入者たちに注意を向けた。
「エルフか?」
その低く荒々しく重厚で厳かな声には、わずかな疑問が含まれていた。
そしてプレイヤーたちの姿を見たとき、その曖昧な表情にも驚きの色が浮かんだようだった。
なぜか、巨人の神魂の威圧の下でも、プレイヤーたちはゴブリンのように震え上がることはなかった。
むしろ、血を吐きながらも、その目は輝いており、魂が影響を受けていないようだった。
彼らは好奇心と警戒心を持って巨人を見つめ、恐れも敬意もなく、ただ新鮮さと興奮があるだけだった。
さらには、絶え間ない驚嘆の声を上げ始める者もいた:
「BOSSだ!間違いなくBOSSだ!」
「これマジで乌勒尔じゃねーか?あの神像にそっくりだぞ!」
「マジ醜いな……女神とは比べものにならないよ。」
「でもこのエフェクトはかなりヤバいな……さっきはビビったわ。」
「すげー強そうだな、どのくらいの強さかわからねーよ……」
「全滅するんじゃね……」