第66章 医学院長の關學民

車は學海書店の前に停まり、途中で松山第一高校も通り過ぎた。

書店と学校の距離は一駅程度で、本を買い終わったら歩いて学校に戻れそうだ。

林逸は車賃を払い、學海書店に入って、入口の販売員に尋ねてから、医学書籍コーナーへ向かった。

この時間帯、書店には人が少なく、医薬コーナーはさらに人が少なかった。ただ一人の學者らしい老人が本棚の前で何かを読んでいた。

林逸は本棚のラベルに従って、必要な本を見つけて読み始めた。

いくつかの珍しい漢方薬の薬性について、林逸は再確認する必要があった。

楊懷軍の体内の傷は複雑で、体の機能は鎮痛劑の抑制下で完全に乱れていた。

しかし何故か死んでいない。おそらく達人が楊懷軍の体を調整しているのだろう。結局、楊家の勢力は侮れないものだ。

「若いの、漢方医に興味があるのかい?」