第0176章 もう捕まえた

第0176章 あっさり捕まえた【月票を求む】

「おい、何をするつもりだ?」宋凌珊は林逸が崖の端に近づき、まだ足を止める様子がないのを見て、急に心配になった。「見つからないなら見つからないでいいから、絶対に変なことを考えないで!」

宋凌珊がそう思うのも無理はなかった。崖の向こう側には道がなく、林逸がこのまま歩き続ければ、次の一歩で落ちてしまう。これは自殺と何が違うのだろうか?

先ほど自分が怒って膨れっ面をしていたのを見て、林逸はもしかして人が見つからないことを恐れ、自分に責任を追及されるのを避けるために、このまま命を絶とうとしているのではないか?

宋凌珊は林逸がそんな人間ではないと思っていた。天も恐れず地も恐れないような彼が、どうして自分を恐れるだろうか?しかし目の前の状況を見ると、彼女は警戒せざるを得なかった。