第0177章 功績はあなたのもの
部下たちの称賛の声の中で、宋凌珊は少し顔を赤らめ、何事もなかったかのように地面に横たわっている林逸を見て、複雑な気持ちになった。
適当に数言葉を言って、彼らに容疑者を警察署に連れ戻すよう指示し、自分もすぐに戻ると言って、宋凌珊は電話を切った。
今回の功績は間違いなく大きいだろう。宋凌珊は署長が自分に向ける笑顔を想像することができたが、今の彼女は少しも嬉しくなかった。
理由は他でもない、林逸が本当に盗賊を見つけたことで、宋凌珊はどうすればいいのか分からなくなっていた。
「ねえ?」宋凌珊は電話を切り、しばらく待っても林逸が話さないので、体を向け、身をかがめて林逸を見た。「盗賊が見つかったけど、どうやってやったの?」
「ずっと僕についてきてたじゃないか」林逸は目を半開きにして、身をかがめた宋凌珊を見た。本当に豊満だな…