第0231章 どう解決するか

唐韻の服はまだ無傷で、部屋の中にも唐韻一人だけだった。林逸は鄒若明が何をたくらんでいるのか分からなかったが、こんなに時間が経っても何の行動もなかった。しかし林逸はそんなことを気にする暇はなく、一跳びで部屋に飛び込んだ。

床から唐韻を抱き上げ、彼女の呼吸を確認すると少し荒くなっていた。林逸はすぐに眉をひそめた、まさか……

林逸がさらに唐韻の状態を調べようとしたとき、部屋から遠くない廊下から鄒若明の少し悲しげな声が聞こえてきた。「くそっ、薬を二錠飲んだのに、まだ反応がない。もう一錠飲まないとダメだな。唐韻の方は薬が効いているかどうか分からないが、自分が合わせられなくなったら意味がないしな……」

やはり、こいつは唐韻に何かを飲ませたのだ……

林逸は唐韻を抱えて窓から飛び降り、地面に倒れている鍾品亮を見ると、突然口元に邪悪な笑みが浮かんだ。