第7章 処刑【お気に入り登録、おすすめをお願いします!】

PS:多くの読者が陸秋を強引に美化していると言っていますが、どうしても一言言わせていただきたいと思います。強引な美化などありません。先を読めばわかります。少し待ってください。

……

白骨道人は避けようとしたが、蝙蝠妖も練気七層後期の修為を持っており、その速さは尋常ではなかった。白骨道人は避けることができず、慌てて対応するしかなかった。

「青風殘雲剣」

カン!カン!

白骨道人は収納袋から長年祭錬してきた法剣を取り出した。剣身は白骨で鍛造されたかのように、煞白い輝きを放っていた。霊力が流れ、剣術を繰り出すと、青雲剣術に似た境地が現れた。

まるで青雲と渦巻く風が舞うかのようだった。

「これは……」

齊明は驚いた。

白骨道人が青雲峰の法術と剣術を使えるとは。

ドン!ドン!

連続した爆発音。

衝突によって四散した剣気と妖力が周囲を散々に破壊し、白骨道人は慌てて対応したため、蝙蝠妖の不意打ちを受けて傷つき、体が連続して後退し、口角から血が滲んだ。

「霊獣!」

白骨道人は顔色を曇らせ、驚きの声を上げた。「まさか霊獣を持っているとは、しかも練気七層の霊獣とは」

「天鷹爪術」

齊明は応答せず、この機会を捉えて身を躍らせ、両手を鋭い鷹の爪のように変え、引き裂くように攻撃を仕掛けた。かすかに空気を切り裂く音が響いた。

白骨道人は瞳孔を縮め、飛雲八歩を踏んで回避した。致命傷は避けられたものの、白骨道人の顔の白骨仮面は齊明の一撃で二つに裂かれてしまった。

バキッ!バキッ!

白骨仮面が砕け散った。

「齊明!!!」

白骨道人の素顔が完全に露わになった。

月明かりの下。

齊明の目に映ったのは、一人の絶世の美女だった。瓜実顔に、チェリーのような小さな唇、高くすらりとした鼻筋、そして真紅の瞳は、この時妖しく艶めかしく輝いていた。

血のような赤い髪が舞い、まるで鮮血が流れているかのようだった。

美しい。

確かに美しい。

まるで魔教の妖女のように。

「女だったのか!」

齊明は驚いた。

「そんなに死にたいのか?」

突然。

妖艶で陰気な声が響いた。

この'白骨道人'の気配は絶え間なく上昇していった。練気八層、練気九層、もうすぐ築基境に達しようとしていた……

「誰だ?」

「どこの魔宗の妖人だ?」

「よくも青雲峰で暴れるとは」

「……」

その時。

丁字雑役院の数名の雜役長老様がようやくこちらの騒ぎに気付き、'白骨道人'の放つ気配を察知した。

素早く空を切って近づいてきた。

「齊明」

この'白骨道人'は素顔を晒した後、かえって以前の口調や性格を一変させ、審査するような目つきで、冷静かつ淡々と、高慢で近寄りがたい様子を見せた。

明らかに。

これまでのすべては偽装に過ぎなかった。

しかし。

'白骨道人'は齊明を深く見つめただけで、それ以上何も言わず、雜役長老様たちがもうすぐ到着することを察すると、すぐに身を翻した。

瞬く間に。

'白骨道人'の姿は月明かりの中に消えていった。

「ふぅ……」

齊明は安堵の息を吐いた。

しばらくして。

三名の丁字雑役院の長老が全員到着した。

齊明は胸を押さえ、散らかった寝床に半身を横たえていた。蝙蝠妖はすでに隠れており、骸骨法剣、骸骨法衣はすべて道具欄にしまってあった。

「齊明?」

雜役長老様の一人は頬がこけ、骨と皮だけのように見え、練気九層後期の修為を持っていた。彼は一目で齊明を認めると、尋ねた。「今何が起こったのだ?詳しく話せ」

「はい」

齊明は深く息を吸い、重傷を負ったような様子を演じながら、いくつかの事実を隠しつつ、'白骨道人'と'萬魔窟'に関する事をすべて告げた。三名の雜役長老様は色を変えた。

「萬魔窟」

「魔宗弟子が雜役院まで潜入していたとは」

「くそっ!」

「大事になるぞ」

「この件は直ちに青雲峰の峰主に報告せねばならない」

「……」

三名の雜役長老様は議論を交わした。

その後。

彼らはさらに幾つかの事を尋ね、間違いないことを確認してから、ようやく立ち去った。

「うっかり何か大きな事件に巻き込まれてしまったようだ」

齊明は心中で感慨深く思い、脳裏に'白骨道人'の姿が浮かんだが、首を振って払いのけた。「考えるのはやめよう。今わかる情報があまりにも少なすぎる。頭を抱えて考えても無駄だ」

その夜は何事もなく過ぎた。

翌日が来た。

葉敦たちが住まいに戻ってくると、散らかり放題の部屋を目にした。朱小閒たちは何も聞こうとせず、ただ齊明の指示通りに部屋を片付け、壊れた寝床も新しく作り直した。

その後の日々。

齊明は一方で放置修練をしながら、一方で事態の静かな進展と'外門試験'の到来を待っていた。本来齊明がすべき雑役の仕事、例えば薪を割ったり、火を焚いたり、薬田に肥料をやったりといったことは、すべて朱小閒たちが代わりにやってくれた。

いつの間にか。

三日後。

甲字雑役院、乙字雑役院、丙字雑役院、丁字雑役院。

四大雜役院。

十二名の雜役長老様、そして雑役大長老様'穆青'、同じく青雲峰雜役院唯一の築基初期の修士。

青雲峰のすべての雑役弟子を召集した。

総勢四千八百名。

全員が集まった。

青雲峰の山麓にある雑役広場に集結した。

「コホン……」

穆青が進み出て、軽く咳払いをした。彼は青い長衣を纏い、白髪交じりながらも童顔で、集まった全ての雑役弟子に目を走らせ、威厳のある態度で言った。「あと四日で'外門試験'が始まる。だが思いもよらず、多くの雑役弟子が魔宗の甘言に乗せられ、青雲峰を裏切った」

「全員連れて来い」

穆青は命じた。

後方から。

数名の雜役長老様が髪を乱した雑役弟子たちを連行してきた。その数は少なくなく、四大雜役院を合わせて、なんと百八名にも及んだ。

「跪け」

穆青は怒鳴った。

ゴォ!

築基初期の威圧が顕現し、これらの雑役弟子たちに押し掛かり、彼らは抵抗できずに全員跪き、苦痛の呻き声を上げた。

「なんてことだ」

齊明は心臓が跳ねるのを感じ、広場に跪いている雑役弟子たちを見て、背筋が寒くなった。「自分以外は八人だけだと思っていたのに、まさかこんなに大勢いるとは」

「青雲峰はお前たちに修練の才があると見込んで、峰に入って雑役弟子となることを許し、修練法門を教え、さらには昇進の道も与えた」

穆青は冷たい目つきで、一字一句はっきりと言った。「しかしお前たちは感謝するどころか、青雲峰を裏切り、宗門を裏切り、'血鬼丹'のために、進んで魔宗のスパイとなった」

「これは断じて許されぬ!」

「これは……これは……」

「彼らが青雲峰を裏切ったのか?」

「魔宗のスパイだったとは?」

「本当に想像もできなかった!」

「雑役大長老様の明察のおかげで、これらの魔宗のスパイを摘発できて良かった。さもなければ、いつ背後から刺されるかわからなかった」

「そうだそうだ」

「……」

四大院の雑役弟子たちは議論を交わした。

「お前たちは知っているのか。その'血鬼丹'には'噬心蠱'が仕込まれている。'噬心蠱'は練気境最強の毒蠱と言われ、蠱蟲が心臓に入れば、仙神も救えぬ。お前たちは永遠に'噬心蠱'の奴隷となるのだ」

穆青は続けた。

「宗門を裏切る者は、宗規により、一律死刑」

穆青は宣告した。

「いやだ!殺さないで!」

「大長老様、お命だけはお助けください!」

「二度とこのようなことはいたしません、二度と」

「どうか命だけは!」

「……」

地面に跪いた雑役弟子たちは泣き叫んで命乞いをした。

「たとえ本大長老が今お前たちを殺さなくとも、'噬心蠱'が発作を起こせば、お前たちは死を免れない」

穆青は首を振った。「お前たち自身が選んだ道だ。当然その代償はお前たち自身が払わねばならない」

「処刑!」

カン!カン!カン!!!

言葉が落ちるや否や。

穆青は自ら手を下し、右手を振ると、一振りの青い法剣が空中に浮かび、さらに百八の剣身に分裂した。

ブシュッ!ブシュッ!ブシュッ!!!

剣光が一閃。

血しぶきが飛び散る。

百八の首が地面に転がった。

その場にいた全員が。

静寂に包まれた。

空気中には濃厚な血の匂いが漂っていた。

齊明も胸が締め付けられる思いだった。